人気ブログランキング | 話題のタグを見る

裏エピソードその4 ふとましく黒幕を演じる者

セイト、メンチク城塞

チルノ「それじゃ行って来るね~」
元気良く手を大きく振る先にはレティが居た。
レティ「気をつけて行ってらっしゃい。
    怪我しないようにね。」
チルノ「うん!」
大きく頷くとリグル、ミスティアと共に
兵を連れてセイトから出撃した
博麗霊夢軍へと向って行った。
レティ「怪我するなとは言っても
    無理よね。」
レティには始めから解っていた。
霊夢軍の出撃した兵力は4部隊合計55000
チルノ軍は1部隊のみで18000
そして防衛に残った兵力は8000
2倍以上の兵力差で当たらなければならなかった。
兵士だけではない、武将としても差が大きい。
敵は君主の霊夢以外にも魔理沙、レミリア、フランドール
幽々子と錚々たるメンバーが名を連ねている。
それに対抗出来る武将は残念ながら此方には存在しないのである。
質、量共に負けている以上余程の事が無い限り勝てる算段は無かった。
レティ「後は出来るだけ相手に損害だして
    此方はどう上手く逃げるかね。」
そして、その時間すら与えてもらえないメンチク城塞防衛戦が始まったのである。
凶報が届き始めたのは、チルノが出撃したその翌日からである。




誰もが予想していなかった。
フスイ関の趙雲隊がチルノを襲撃したのである。
敵は疾風の如くチルノ軍を翻弄し、出撃した兵士の3割強を一瞬にして
失ったのである。
そして、次から次へと悪夢の様な伝令が飛び交うのである。
次の凶報はセイトから八雲藍による襲撃。
立て続けに起こるレミリア隊からのレミリア、フランドールの飛射。
止めは魔理沙、ルナサの走射。
チルノは何も出来ない内に18000全てを失ったのである。
レティ「余りにも連携が良過ぎるわね。」
レティは考えた末に1つの結論を出した。
八雲紫の存在である。
彼女だけは前線には出て来ていない。
そして霊夢軍の軍師に任命されている事は知っていた。
レティ「チルノの行動が読まれたら……
    厄介な相手ねぇ。」
そして、チルノが泣きながら帰還して来た時。
リグルが殿を務めて捕縛されたと言う報告を受ける。
チルノ「リグルが、リグルが捕まっちゃったよぅ。」
泣きじゃくるチルノをぎゅっと抱きしめとにかく今は
チルノを落ち着かせることに専念する。
レティ「チルノ、何時までも泣いてちゃ駄目よ。
    リグルが貴方を逃がす為に頑張ったんだもの。
    しっかりなさい、貴方は最強の君主でしょ?」
チルノ「……………」
心の整理が付かぬままに、博麗霊夢軍が大挙として押し寄せてきた。
もう、この城塞が落ちるのも時間の問題である。
チルノも必死に反撃を試みるも多勢に無勢。
結局まともに被害を出せぬままにシドウまで逃げ帰る事になった。
そして、リリーブラックが逃げ遅れ敵に捕縛されるのであった。

チルノ「く~や~し~い~!」
チルノがご立腹なのも納得が行くが問題はこれからだ。
レティ「?」
もう兵力的にも戦えるだけの力は無い。
そんな中、空から変なものが落ちてくるのに気が付いた
ミスティア「スイカ?」
ミスティアの言葉は的を得ていた。
どうみてもスイカバーに見えるものが落ちてきたのだ。
ルーミアの頭に………
ガンッ!
ルーミア「きゅう………」
そして、スイカバーのような大きな剣をチルノが手にした時
異変に気付いた。
チルノ「博麗霊夢は私が倒す!」
アドベントチルノ化である。
それと同時にルーミアもまたEX化したのであった。
レティ「もう滅茶苦茶ねぇ………」
いっその事霊夢に降伏して異変解決に協力するべきかと考えていたが
空を再度見た時にその考えは綺麗さっぱり消し飛んでいた。
レティ「(あの隙間、紫!)」
遠距離でしっかりとは見えなかったが。
隙間が開いていたと言う事はそれが出来る人物は1人しかいない。
レティ「あの隙間、今度はチルノ達に何をしようと言うの!」
ミスティア「レ、レティ?隙間って?」
ミスティアの声は届かない。
それだけ激怒していたのだろう。
(許せない、チルノ達は貴方の玩具じゃない!)
だからと言って感情だけで戦えるわけではないのは解っていた。
(考えるの、何か方法はあるはず。)
シドウに戻ってから、勢力図を確認しながら一人策を巡らせていた。
そして、手は見つかった。
レティ「大ちゃん、いるかしら?」
大妖精「はい、どうしましたか?」
大妖精はシドウに戻ってきたチルノの変貌に驚いてはいた。
レティの説明を聞いてすぐ落ち着きを取り戻したのは流石であった。
レティ「ちょっとカンチュウまで行ってくるわ、
    チルノ達をよろしくね。」
大妖精「え?、カンチュウって確かチョウロさんの
    領土ですよね?」
レティ「そう、私達の敵でもあるわ。
    でもね、今互いに兵力を疲弊してる状態。
    そこで勢力統合を持ちかけるわ。」
大妖精「上手く行きますかねぇ?」
大妖精は不安を覗かせている。
レティ「大丈夫、今の状況なら何とかなるわ。」
大妖精「解りました、いってらっしゃい。
    お気をつけて。」
レティ「ありがとう、まだ私達は負けられないわ。」
こうして、レティの暗躍によりチルノ軍はチョウロ軍を吸収し
霊夢軍に対して抵抗を続けるのであった。
レティの黒幕によって。
そして、その原因が八雲紫にあった事は
誰も知らないのであった。

後書き
ネタ的に紫か!ってのは避けたかったんだけど。
物語を書いている内容と、実際にゲームに起こったイベント等を
繋げて彼女達が何処で如何動いていたかを想像すると
結構繋がって楽しいものである。
実際、チルノを1ターン撃破してフルボッコにした挙句。
次のターンでチョウロと手を組んだのを見た瞬間
影ではレティが動いて居るだろって容易に想像が付いた。
じゃあレティが動いた要因は何か?
って考えてたらその前のターンに紫が覚醒させちゃったイベントがあるので
それを利用してみた。
こういった連鎖が産まれるのも筋書きの無いドラマみたいで
楽しいなって思う。
まあ、こういう楽しさが無いと作ってる側としても楽しくないのだけどね。

こういった外伝の一部は紙芝居増量部分に割り当てるのも良いかも知れないね。
何にしても、コレはコレで楽しかったです
by KisaragiZetsuei | 2008-03-12 16:22 | 夢幻想列伝 外伝
<< 002 キャラクター紹介 前編... コメントは数よりも内容 >>